アバンセライフサポート社長のつぶやき

二つの座右の銘

    私は今年で76歳になります。60歳の還暦ははるか昔のこととなり、70歳の古希(人生七十古来稀なり)も、いつだったかと思うほど遠い記憶になりました。そして気がつけば、77歳の喜寿を迎えようとしています。
    昭和21年から25年の間に生まれた世代は1200万人以上。対して昨年(2025年)の出生数は66.5万人にすぎません。この大きな人口の塊こそ、第二次世界大戦の後遺症として生まれた「団塊の世代」(堺屋太一氏命名)です。日本の高度成長を支えた立役者である一方、役割を終えた今、この世代が亡くなっていく今後20〜25年間、日本の福祉は厳しい冬の時代を迎えることになります。
    介護に携わる私たちは、団塊の世代が社会の重荷とならない生き方を示し、彼らの“ソフトランディング”を支える責務を負っています。
    労働参加率を見ると、65歳から緩やかに低下し、70歳を過ぎると急激に下がります。しかし、75歳を過ぎた私が言うのも何ですが、まだまだ「賞味期限」は残っています。体力は落ちても、同世代の気持ちは同じ年齢を重ねた者の方がよく分かるものです。
    年金が減らない範囲で、体力の許す範囲で、人生を楽しみながら、新たな人間関係を築き、認知症予防にもつながる——そんな働き方として、ぜひ介護の現場に高齢の男性・女性を迎え入れていただけないでしょうか。     高齢者の労働参加率がわずか5%上がるだけで、多くの介護施設は救われます。重い肉体労働は外国人労働者が担ってくれます。心配はいりません。

    そして、皆さん、高齢者にこの詩を見せてください。アメリカ人、サミュエル・ウルマンの「青春」です。

 

青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、たくましい意思、ゆたかな想像力、
炎える情熱をさす。青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の成年より60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦痛・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。
60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に魅かれる心、
おさな児のような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美・希望・よろこび・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲歎の氷にとざされるとき、20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春の中にいる。

(作山宗久訳)

    また、経営の神様・松下幸之助氏が70歳のとき、自らを鼓舞するために詠んだ詩もあります。

青春とは心の若さである。
信念と希望に溢れ、勇気に満ちて日に新たな活動をつづける限り
青春は永遠にその人のものである。

    私はこの二つの詩を座右の銘として日本の未来を私達が明るい未来とするべく邁進してまいりたいと考えています。皆さん一緒に夢をみませんか。

    私達高齢者は生きがいを求めて生きているのです。社会参加や貢献感、そして人と人がつながる連帯を持ち続ける生きたあかしがほしいのです。

2026年1月30日(金)

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